冬の咳(咳喘息や気管支喘息)
冬の咳が長引く方へ
この時期は咳喘息・気管支喘息にご注意ください「風邪は治ったはずなのに、咳だけがなかなか止まらない」と感じる方が増えてきます。実際、両国横綱クリニックでも、1月から2月にかけて“長引く咳”を主訴に受診される方が増えてきます。冬は空気の乾燥や寒暖差などにより、気道が刺激を受けやすい季節です。その結果、単なる風邪ではなく、咳喘息や気管支喘息といった病気が隠れているケースも少なくありません。「長引く咳」の原因として重要な咳喘息と気管支喘息について、症状・原因・受診の目安を解説します。
1. なぜ冬になると咳が長引きやすいの?
冬は、咳が続きやすい条件が重なります。
空気の乾燥
乾燥した空気は、気道の粘膜を刺激し、防御機能を低下させます。
冷たい空気の刺激
冷気を吸い込むことで、気道が過敏になり、咳反射が起こりやすくなります。
寒暖差による自律神経の乱れ
屋外と室内の温度差が大きいと、気道の収縮・拡張が不安定になります。
これらの影響により、風邪が治ったあとも気道の炎症や過敏性だけが残り、咳が続くことがあります。
2. 咳が続く原因 ① 咳喘息とは?
咳喘息は、喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒュー)や強い息苦しさがないにもかかわらず、咳だけが続く状態です。
主な特徴は
-
乾いた咳が2〜3週間以上続く
-
夜間や早朝に咳が強くなる
-
冷たい空気、会話、運動で咳が出やすい
といった点です。見た目や聴診で異常が分かりにくいため、「ただの咳」と思われがちですが、適切な治療を行わないと、気管支喘息へ移行することがあるため注意が必要です。
3. 咳が続く原因 ② 気管支喘息とは?
気管支喘息は、気道の慢性的な炎症によって、咳・喘鳴・息苦しさが発作的に起こる病気です。
-
ゼーゼー、ヒューヒューという音がする
-
胸が締めつけられる感じがある
-
夜間や早朝に症状が悪化しやすい
といった症状が特徴です。冬は、冷気、感染症、乾燥などが引き金となり、気管支の症状が悪化しやすくなります。
4. 市販の咳止めで治らない理由
市販の咳止めは、咳を一時的に抑える効果はありますが、気道の炎症そのものを改善する治療ではありません。咳喘息や気管支喘息が背景にある場合、原因に合った治療を行わなければ、咳はなかなか改善しません。
■ 当院では原因に応じた治療・処方を行います
① 感染後咳嗽の場合
気道に残った炎症を抑えることが治療の中心になります。
-
気道の炎症を抑える薬
-
咳の過敏性を和らげる薬
を用いて、自然回復を助ける治療を行います。
② 咳喘息の場合
咳喘息では、気道の炎症そのものを抑える治療が重要です。
-
吸入薬(炎症を抑える治療)
-
症状に応じた内服薬
を組み合わせ、咳の根本改善を目指します。
咳だけでも、喘息としての治療が必要な場合がある点が重要です。
③ 気管支喘息の場合
気管支喘息では、発作を抑える治療と、再発を防ぐ治療を行います。
-
吸入薬を中心とした治療
-
症状や重症度に応じた調整
を行い、日常生活に支障が出ない状態を少しでも早く実現することを目標にします。
5. こんな症状があれば受診をおすすめします
-
咳が2週間以上続いている
-
夜間・早朝に咳で目が覚める
-
冷気や会話で咳が出る
-
市販薬で改善しない
-
息苦しさやゼーゼー音を伴う
こうした状態を放置すると症状が慢性化することもあります。
両国横綱クリニックでは、
-
症状や経過の丁寧な聞き取り
-
必要に応じた検査
-
咳喘息・気管支喘息を含めた総合的な評価
を行い、一人ひとりに適した治療方針をご提案しています。「咳だけだから」と我慢せず、気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
