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麻疹(はしか)

 

麻疹の症状・感染力・受診の目安を解説|両国横綱クリニック

麻疹(はしか)は、非常に感染力の強いウイルス感染症であり、近年も国内で散発的な流行が報告されています。ワクチンの普及により患者数は減少していますが、免疫を持たない成人や海外渡航歴のある方を中心に、今なお注意が必要な疾患です。

本記事では、麻疹の症状、感染経路、重症化リスク、受診の目安について専門的に解説します。

麻疹(はしか)/修飾麻疹については

麻疹(はしか)とは、麻疹ウイルスが原因で起こる病気です。他のウイルスと決定的な違いは「空気感染」をする点です。手洗いやマスクだけでは防ぎきれず、免疫がない人が同じ空間にいるだけで感染する確率は極めて高いのが特徴です。元々は子供が感染することが多かった疾患ですが、ワクチンを接種したことがあるにも関わらず抗体が下がった成人がかかってしまうこともあります。これを修飾麻疹と呼びます。

修飾麻疹(成人麻疹)とは

「自分は子供の頃にワクチンを打ったから大丈夫」と思っている方も注意が必要です。過去にワクチンを接種していても、時間の経過とともに免疫(抗体価)が低下している場合、麻疹ウイルスに感染すると**「修飾麻疹」**という特殊な病態になることがあります。

修飾麻疹(成人麻疹)の特徴

通常の麻疹に比べて症状が軽く、以下のような現れ方をします。

  • 潜伏期間が長い: 通常より長く、2週間程度経ってから発症することがあります。

  • 熱が低い、または出ない: 高熱が出ず、微熱程度で済むことがあります。

  • 発疹がまばら: 全身にびっしりと出るのではなく、一部にうっすら出る程度で、消失も早いです。

  • カタル症状(咳・鼻水)が軽い: 目立った風邪症状が出ないことがあります。

 

麻疹の原因と感染経路

麻疹は「麻疹ウイルス(Measles virus)」による感染症で、パラミクソウイルス科モルビリウイルス属に分類されます。

感染経路は主に以下の3つです。

  • 空気感染

  • 飛沫感染

  • 接触感染

特に重要なのが「空気感染」であり、インフルエンザや新型コロナウイルスと比較しても感染力が非常に強いことが知られています。基本再生産数(R0)は12〜18とされ、免疫を持たない人が曝露するとほぼ感染すると言われています。

潜伏期間と経過

潜伏期間は約10〜12日です。

臨床経過は大きく3つの時期に分かれます。

① カタル期(前駆期)

感染後10日前後で発症し

  • 発熱(38℃前後)

  • 咳、鼻水

  • 結膜充血(目の充血)

といった風邪様症状が出現します。この時期の特徴的所見として、

👉 コプリック斑(Koplik spots)

が口腔内(頬粘膜)に出現します。これは診断上非常に重要な所見です。

② 発疹期

一度解熱した後、再び高熱(39℃以上)とともに

  • 全身性の紅斑性発疹

  • 顔面から体幹、四肢へと拡大

が出現します。発疹は融合傾向があり、色素沈着を残すこともあります。

③ 回復期

発熱が改善し、発疹も徐々に消退します。ただし、全身状態の回復には時間がかかることがあります。

 

成人麻疹の特徴(重要)

近年は成人の麻疹が問題となっています。

成人では

  • 高熱が長引く

  • 肺炎の合併が多い

  • 重症化しやすい

といった特徴があります。

特に

  • ワクチン未接種

  • 接種歴不明

  • 1回接種のみ

の方は注意が必要です。

合併症

麻疹は単なる発熱・発疹の病気ではなく、以下の合併症が問題となります。

  • 肺炎(最も多く、死亡原因の主因)

  • 中耳炎

  • 脳炎(約1000人に1人)

さらに稀ではありますが、

👉 亜急性硬化性全脳炎(SSPE)

という致死的な合併症が数年後に発症することがあります。

診断と検査

診断は

  • 臨床症状(発熱・発疹・コプリック斑)

  • 流行状況

  • 接触歴

から疑います。確定診断には、

  • PCR検査(咽頭ぬぐい液など)

  • 麻疹IgM抗体

が用いられます。

※感染拡大防止の観点から、疑い時点での対応が非常に重要です。

治療

麻疹に対する特異的な抗ウイルス薬はなく、治療は対症療法が中心となります。

  • 解熱薬

  • 水分補給

  • 安静

ただし、重症例では入院管理が必要になることがあります。

受診の目安(非常に重要)

以下の症状がある場合は、麻疹の可能性も考慮し、必ず医療機関に相談してください。

  • 高熱(38℃以上)が数日続く

  • 咳・鼻水・目の充血がある

  • 発疹が出てきた

  • 海外渡航歴がある

  • 周囲に麻疹患者がいる

⚠️重要
麻疹は非常に感染力が強いため

👉 事前に電話連絡のうえ受診してください

直接来院すると院内感染のリスクがあります。

予防(最も重要)

麻疹の予防はワクチンが唯一かつ最も有効な方法です。

現在は

👉 MRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)

が定期接種として2回行われます。

麻疹・風疹ワクチン

成人でも

  • 抗体価が低い

  • 接種歴不明

の場合は、ワクチン接種が推奨されます。

両国・墨田区で麻疹が心配な方へ

両国横綱クリニックでは

  • 発熱

  • 発疹

  • 感染症の評価

に対応しています。

麻疹が疑われる場合は、院内感染防止のため

👉 必ず事前にお電話でご相談ください

まとめ

麻疹は

  • 非常に感染力が強い

  • 成人で重症化しやすい

  • ワクチンで予防可能

という特徴があります。

「ただの風邪」と思っても

👉 発疹・高熱がある場合は注意が必要です。

気になる症状がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。

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