息切れー気のせい? 忙しい方にこそ受診してほしい症状
少し気になる息切れ
「最近、階段を上るとすぐに息が切れる」「以前よりも動くと苦しい」──そんな息切れの症状を訴えて来院される方は少なくありません。特に30〜40代の働き盛りの方の場合、「運動不足かな」「歳のせいかも」と自己判断して、我慢してしまうケースも多く見られます。
しかし、息切れは日常生活の中でふとした瞬間に気づく体からのサインです。症状の現れ方には個人差があり、「疲れているだけ」と見過ごしてしまいがちですが、そこには思わぬ原因が潜んでいることがあります。
対応する病気の可能性
特に、真面目で責任感の強い働き世代の方ほど、無意識にストレスを抱え込みやすく、それが身体症状として現れることもあります。最近増えているのが、ストレスや不安などメンタル面の影響による「機能性呼吸障害」や「過換気症候群」などのケースです。忙しい日常に流されて見逃してしまう前に、まずは原因を確かめることが大切です。一方で、息切れの背景に、呼吸器系や心臓の疾患、貧血、甲状腺の異常など、身体的な問題が隠れている可能性があります。もしそうならば早めの治療が必要です。
当院の治療方針
当院では、まず丁寧な問診と診察を行い、必要に応じて血液検査や心電図、胸部レントゲンなどを行って、身体的な原因の有無を確認します。同時に、ストレスや睡眠、生活リズムなどにも目を向け、心身両面から息切れの背景を探っていきます。
「この程度で病院に行っていいのかな」と悩む必要はありません。症状が軽いうちに相談してもらうことで、将来的な病気の予防にもつながります。気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。当院はあなたの「何となくの不調」にも丁寧に耳を傾けます。
ここまで読んで戴き有難うございます。
(両国横綱クリニック院長:総合診療専門医が院長の墨田区両国の内科、皮膚科、アレルギー科)
