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病気にならないために、いま私たちができること

[2025.05.18]

病気にならないために、いま私たちができること

今回は病気の事ではなく、”出来る限り”病気にならないために何ができるかについて書きたいと思います。まず残念乍ら、何人たりとも病気を完全に避けることはできません。子供の頃は体を強くするために病気になります。それで耐性がつくのです。年齢を重ねるとやはり誰でも体力や免疫力が落ちますので病気にかかりやすくなります。私たちが出来る事は、避けられる病気からは避けること、そして日々を生き生きと過ごすために大病にならないこと、と言い換えて良いのだと思います。

大事なことを以下の3つに纏めてみました。

 

✅日々の三本柱

私が総合診療内科医としてまずお勧めするのは、日々の生活リズムです。①十分な睡眠 ②栄養バランスの取れた食事 ③適度な運動。この三本柱は、免疫力を保ち、生活習慣病を予防する上で非常に重要です。例えば、野菜や魚を多めに摂り、加工食品や糖分を控えるだけでも、体の負担は大きく減ります。そして4点めに追記したいことは、禁煙と深酒をしないことです。そしてストレスに対する感度を高め、自分の中に過度なストレスを溜めないことです。

 

✅ 是非やって戴きたい予防接種(成人)

<予防接種名> :<対象・推奨される人>

インフルエンザ   

:毎年1回(特に高齢者・基礎疾患のある方・妊婦に推奨します)

新型コロナウイルス 

:国の方針により随時(高齢者・基礎疾患のある方は特に推奨します)

肺炎球菌ワクチン(23価・13価)

:65歳以上の方、慢性疾患を持つ方(糖尿病、心疾患、COPDなど)

帯状疱疹ワクチン(不活化:シングリックス) 

:50歳以上推奨(免疫力低下者は特に推奨します)

風疹ワクチン(MRワクチン)       

:抗体がない方(クーポン配布あります。風疹は妊婦さんに感染すると先天性風疹症候群を起こします)

B型肝炎ワクチン  

:医療従事者、感染リスクがある方、透析患者、慢性肝疾患

破傷風トキソイド   

:外傷リスクがある方(10年ごとの追加接種を推奨します)

HPVワクチン 

:子宮頸がん、肛門がんの予防。26歳以下の男女に推奨します

 

✅ 定期的に受けて戴きたい検診

<検診項目>:<推奨頻度・対象>

特定健康診査(メタボ健診)   

:40歳以上は年1回

胃がん検診(胃カメラ)     

:50歳以上は2年に1回(バリウムより胃カメラを推奨します)

大腸がん検診(便潜血検査)   

:40歳〜75歳は年1回

肺がん検診(胸部X線・喀痰細胞診)   

:40歳以上は年1回(喫煙歴の長い方はCT検査を推奨します)

乳がん検診(マンモグラフィ) 

:女性40歳以上は2年に1回

子宮頸がん検診    

:20歳以上の女性は2年に1回

前立腺がん検診(PSA検査)

:男性50歳以上で希望者対象

肝機能・腎機能・脂質・血糖・血圧の検査 

:年1回(生活習慣病の早期発見に)

 

上記は沢山のようですが、習慣化すればそれ程ではありません。ご自分の為に、そして大切なご親族、お仲間の為にぜひ実行していただければと思います。

ここまで読んで戴き有難うございます。

(両国横綱クリニック院長:総合診療専門医が院長の墨田区両国の内科、皮膚科、アレルギー科)

 

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