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腹痛ーよくある症状にも重大な病気が隠れていることも

[2025.06.01]

「お腹が痛い」と来院される患者さんは、年齢を問わず非常に多くいらっしゃいます。腹痛は日常的な不調の一つである一方、その背後に重大な病気が潜んでいることもあるため、注意が必要です。

症状の違いが病気を見極める鍵

腹痛と一口に言っても、「キリキリする」「ズーンと重い」「差し込むように痛い」など、痛みの感じ方や場所、持続時間には個人差があります。例えば、みぞおちが痛い場合には胃や十二指腸、右下腹部の鋭い痛みであれば虫垂炎(いわゆる盲腸)の可能性が考えられます。また、食後すぐに痛みが出る方や、空腹時に痛みが強くなる方もいます。

考えられる病気の例

腹痛の原因は実にさまざまです。代表的なものとしては、胃炎、胃潰瘍、逆流性食道炎、腸炎、過敏性腸症候群、胆石、尿路結石、虫垂炎、婦人科疾患(卵巣嚢腫や子宮外妊娠)などの病気が挙げられます。なかには、心筋梗塞や大動脈解離といった本来は胸部の病気が、腹部の痛みとして現れることもあります。一方で、ストレスや寝不足が原因の神経性のものもあります。神経性とは炎症などの形態的変化が無いにも拘らず不調を感じるケースです。

当院での診療方針と治療方法

当クリニックでは、まず詳細な問診と触診を行い、必要に応じて血液検査、尿検査、超音波(エコー)、X線、CT検査などを組み合わせて診断を進めます。治療は原因によって異なります。胃酸の過剰が原因であれば胃薬を処方し、感染性の腸炎であれば整腸剤や抗菌薬を使います。過敏性腸症候群の場合は、生活習慣やストレスの管理も重要な治療の一環です。胆石や虫垂炎など、手術が必要なケースでは速やかな対応を行います。専門的な治療が必要な場合は、連携先の医療機関へご紹介します。お腹の痛みは我慢せず、まずは医師にご相談することをお勧めします。

ここまで読んで戴き有難うございます。

(両国横綱クリニック院長:総合診療専門医が院長の墨田区両国の内科、皮膚科、アレルギー科)

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