メニュー

多汗症

いわゆる脇汗、手汗です。私たちは、周りの環境や体の状態に左右されずに、常に体温を一定に保たなければ生きていけない恒温動物です。暑い日や体を動かしたとき、ものを食べてそれをエネルギーに変える時に体温が上昇したら、全身の皮膚表面にあるエクリン汗腺から汗を分泌し、蒸発する際に気化熱を奪って、体温を下げます。この体温調節が上手くゆかず、必要な量以上の汗をかいてしまい、日常生活に支障が出ることがあります。これを多汗症といいます。

全身に多量の汗をかく「全身性多汗症」と、手の平や足の裏など局所的に多量の汗をかく「局所性多汗症」とがあります。原因はそれぞれで異なり、例えば全身性多汗症の場合は甲状腺機能亢進症や糖尿病などが、局所性多汗症の場合は精神的な緊張や末梢神経の損傷などがあげられます。保険適応で治療を受けることができます。ご自身でお悩みにならず是非とも気軽にご相談ください。

治療

塗り薬も飲み薬も治療がございます。飲み薬は抗コリン作薬という薬を使います。のどが渇いたり、便秘、前立腺肥大の悪化、緑内障の悪化などの副作用に注意しなければなりません。だからこそ内科や泌尿器や眼科の知識が必要なため、総合診療科でご相談いただければと思います。自費診療としては、ボツリヌス療法やイオントフォレーシス療法などがございますが、これらが必要なケースは他院にご紹介させていただきます。

参考文献:原発性局所多汗症診療ガイドライン2023改訂版

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME